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  1. 千葉県議会 2022-06-13
    令和4年_文教常任委員会(第1号) 本文 2022.06.13


    取得元: 千葉県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    7 議事の経過概要        ─────────────────────────────        開  会        午前9時58分開会 ◯委員長(三沢 智君) それでは、定刻より多少前なんですけども、そろいましたので、文教常任委員会を開会します。  会議に先立ちまして申し上げます。  朝日新聞千葉総局ほか15者から、本常任委員会取材のため録音したい旨の願い出があり、千葉県議会委員会傍聴規程第8条の規定により許可しましたので、御了承願います。  また、本委員会の運営について、新型コロナウイルス感染防止対策に引き続き御協力をお願いいたします。なお、傍聴については、一般席の定員を10名とさせていただきましたので、御了承願います。        ─────────────────────────────        会議録署名委員の指名 ◯委員長(三沢 智君) それでは、まず初めに、千葉県議会委員会条例第24条第1項の規定により、会議録署名委員に宮坂委員、平田委員を指名します。        ───────────────────────────── ◯委員長(三沢 智君) 今定例会において本委員会に付託されました案件はありませんので、諸般の報告を求め、これに対する質疑を行います。        ─────────────────────────────        人事紹介 ◯委員長(三沢 智君) なお、諸般の報告に先立ち、さきの人事異動に伴う人事紹介を行います。  初めに、私より異動のあった事務局の担当書記を紹介します。
     葛岡書記。  青木書記。  次に、併任書記を紹介します。  戸倉併任書記。  次に、教育庁の人事異動について、教育長から紹介を願います。  冨塚教育長。     (冨塚教育長から、教育次長佐々木悟学校危機管理監中西健教育振興部次長中臺一     仁、教育総務課長富田浩明福利課長佐宗由紀子、企画管理部副参事兼教育総務課人事     給与室長鈴木克之学習指導課長石川康浩ICT教育推進担当課長細川義浩、児童生     徒安全課長荒金誠司特別支援教育課長松田厚教職員課長原義明保健体育課長吉本     明広、文化財課長金井一喜、教育振興部副参事酒井誠一を委員に紹介) ◯委員長(三沢 智君) 以上で人事紹介を終わります。        ─────────────────────────────        諸般の報告 ◯委員長(三沢 智君) それでは、教育長に諸般の報告を求めます。  なお、諸般の報告に対する質疑は意見書案の協議終了後に行いますので、御了承願います。  また、これからの説明及び答弁については、全て着席したままでお願いします。  冨塚教育長。 ◯説明者(冨塚教育長) 令和4年6月定例県議会におきまして、文教常任委員会に付託され、御審議いただく議案はございません。  なお、この際、当面する諸問題について4点御報告申し上げます。  初めに、学校教育活動の制限緩和について申し上げます。  新型コロナウイルス感染症の影響により、学校でのグループ学習や各種行事などの活動制限が長期化し、児童生徒の多様な学習機会が失われています。その結果、学校現場等からは、ストレスや運動不足による児童生徒の心身の不調や、マスクの常時着用等によるコミュニケーション阻害等の影響が出てきているとの声が聞かれました。そこで、県教育委員会では、健康福祉部と連携し、専門家に意見を伺った上で、児童生徒の成長に欠かせない様々な体験や活動が必要以上に中止、縮小されないよう、国の衛生管理マニュアルの範囲内で工夫し、必要な感染症対策の徹底は継続しつつ、地域や学校の状況を踏まえ、段階的に教育活動の制限を緩和することとし、県立学校及び市町村教育委員会宛てに通知したところです。子供たちの大切な思い出となる運動会、文化祭、修学旅行や体験学習など、これまで控えてきた多様な教育活動の実現に一歩踏み出し、感染症対策の徹底と段階的な教育活動の制限緩和の両立を図ってまいります。  2点目は、令和4年度公立高等学校入学者選抜の結果についてです。  令和4年度公立高等学校入学者選抜では、募集人員3万2,637人に対し、入学許可候補者は3万39人でした。県立高等学校の全日制の課程で60校97学科、定時制の課程で16校16学科において、入学許可候補者が募集定員を下回る状況となっております。県教育委員会としては、本年3月に策定した県立高校改革推進プランに基づき、中学生とその保護者に選んでいただけるよう、全ての高校の魅力化と学びの改革や戦略的な広報などを推進してまいります。  3点目は、チバニアンの地層へのゴールデンスパイク設置についてです。  市原市田淵の養老川の地層は、令和2年1月に国際地質科学連合により、日本で初めてGSSP、すなわち国際境界模式地として承認され、77万4,000年前から、12万9,000年前までの地質時代区分がチバニアンと名づけられました。GSSPとなったポイントには、目印としてゴールデンスパイクと呼ばれる金色のびょうやモニュメント等を設置することが慣例となっております。市原市においても、先月21日にゴールデンスパイクを設置し、GSSP承認に尽力された研究者や国際地質科学連合の関係者の方々などを国内外からお招きして、記念式典が開催されました。今回承認された地層は、周辺の地域を含め、養老川流域田淵地磁気逆転地層として国の天然記念物に指定されており、市原市が遊歩道やビジターセンター等の整備を進めています。県教育委員会としましては、世界的に重要な地層の保存・活用や子供たちに向けた教育・普及について支援を進めてまいります。  最後に、県立東葛の森特別支援学校の開校について御報告いたします。  本年4月に、東葛の森特別支援学校が無事開校し、去る5月20日には県議会議員の皆様をはじめ関係者の方々の御臨席の下、開校記念式典を開催することができました。大変ありがとうございました。現在71名の生徒が元気に学習に取り組んでおります。今後も、本年3月に策定した第3次千葉県特別支援教育推進基本計画及び第3次県立特別支援学校整備計画に基づき、特別支援学校の過密状況への対応等を進めてまいります。  以上、当面する諸問題について御報告させていただきました。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。        ─────────────────────────────        国における令和5年度教育予算拡充に関する意見書(案)関係 ◯委員長(三沢 智君) 次に、意見書案が3件提出されておりますので、御協議願います。  意見書の文案はお手元に配付してあります。  初めに、自民党から提出されております国における令和5年度教育予算拡充に関する意見書(案)について、御意見ありましたら御発言願います。ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(三沢 智君) それでは、本趣旨の意見書案を当委員会として提出することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(三沢 智君) それでは、意見の一致が見られましたので、当委員会として提出することに決定します。  なお、意見書の文案については正副委員長に一任願います。        ─────────────────────────────        義務教育における学校給食費の無償化を求める意見書(案)関係 ◯委員長(三沢 智君) 次に、共産党、市民ネットワーク及びリベラル民主から提出されております義務教育における学校給食費の無償化を求める意見書(案)について、御意見がありましたら御発言願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(三沢 智君) それでは、本趣旨の意見書案を当委員会として提出することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(三沢 智君)それでは、意見の一致が見られませんので、当委員会としては提出しないこととします。        ─────────────────────────────        「こども家庭庁」設置法及び「こども基本法」の撤回を求める意見書(案)関係 ◯委員長(三沢 智君) 次に、共産党及び市民ネットワークから「こども家庭庁」設置法及び「こども基本法」の撤回を求める意見書(案)が提出されておりますが、本意見書案は当委員会の所管に属する部分がありますので、所管部分について御協議願います。  なお、本意見書案は2つ以上の委員会にわたりますので、協議結果は参考意見として議会運営委員会に報告することになります。よろしく願います。  本意見書案について御意見がありましたら御発言願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(三沢 智君) ないようですので、それでは、本趣旨の意見書案を発議すべきものとして議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(三沢 智君) それでは、意見の一致が見られませんので、その旨を議会運営委員会に参考意見として報告することにします。        ─────────────────────────────        諸般の報告・その他の関係 ◯委員長(三沢 智君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言願います。  茂呂副委員長。 ◯茂呂 剛副委員長 県立高校のICT化の活用について、私のほうから質問させていただきます。  私からは、まずプログラミング教育の指導充実のための教員の指導力向上についてお伺いさせていただきます。本会議において、児童生徒の情報活用能力を育成することは、これからの学びにおいて必要不可欠であり、こうした指導を充実させるには、教員の指導力向上が課題であるとの答弁がありました。  そこでお伺いさせていただきます。教員のICT活用指導力の状況はどうか。また、今年度の取組についてお伺いさせていただきます。 ◯委員長(三沢 智君) 細川ICT教育推進担当課長。 ◯説明者(細川ICT教育推進担当課長) 令和2年度の国の調査では、教材研究、指導の準備、評価、校務などにICTを活用する能力があると答えた教員は86.8%、授業にICTを活用して指導する能力があると答えた教員は72.0%でした。今年度は全ての学校種の教員のICTを活用した授業実践につながる研修を実施いたします。特に高校の情報Iにおけるプログラミング指導力を強化する研修を新規に開設するなど、さらなる教員のICT活用指導力の向上に努めてまいります。 ◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。 ◯茂呂 剛副委員長 次に、県立高校のICT活用状況についてもお伺いします。小中学校においては、1人1台端末の環境整備が終わり、昨年度1年間で様々な授業実践が行われたと聞いています。しかし、県立高校では、生徒が所有する端末を活用するBYODにより、ICT教育の推進を図っていくこととなっております。  そこでお伺いさせていただきます。県立高校の1人1台端末の整備状況はどうか、お伺いします。 ◯委員長(三沢 智君) 細川ICT教育推進担当課長。 ◯説明者(細川ICT教育推進担当課長) 昨年度までにBYODによる生徒所有の端末を活用するための通信環境の整備を進めてまいりました。また、生徒貸出用タブレット端末1万1,100台を整備したところです。今年度は既に生徒所有の端末と生徒貸出用の端末を用いて、タブレット等のICT機器を活用した授業を始めるよう通知をするとともに、令和5年度以降の入学生については、タブレット等を活用した教育活動が充実するよう、引き続きICTを活用した教育の推進を図ってまいります。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。 ◯茂呂 剛副委員長 それでは、要望です。県立高校において、生徒が所有するスマートフォンタブレット端末を活用するという方針であるということは理解しましたが、機器の種類に関係なく、ICT機器を授業の中に取り込み、子供たちの情報活用能力をしっかりと育み、学力を向上させていくことが重要です。そのためには、教員のICT活用指導力の向上が欠かせません。答弁では、今年度、研修を充実させるとのことですが、しっかり取り組んでいただきたいと思います。  また、小中学校においても地域差がなく、ICTを活用した学びを充実させることが重要だと思います。研修の充実と併せて、ICTを効果的に活用できる事例の情報発信をしっかりやっていただきたいと思います。よろしくお願いします。  続いてもう1点、大丈夫ですか。 ◯委員長(三沢 智君) どうぞ。 ◯茂呂 剛副委員長 児童生徒の心のケアについてもちょっとお伺いさせていただきます。
     本会議における我が党からの代表質問に対し、教育長から、スクールカウンセラーの計画的な増員に努めるとの答弁がありました。具体的には、スクールカウンセラーを令和7年度までに小学校は全校で隔週配置に、また、高等学校では全校で毎週配置にするといった取組の方向性が既に示されています。この方向性に沿って増員配置を進めるためには、スクールカウンセラーの人材確保が重要だと考えます。  そこでお伺いさせていただきます。スクールカウンセラーの人材確保に向けて、どのような取組を行っていくのか、お伺いさせていただきます。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 児童生徒安全課長の荒金でございます。  スクールカウンセラーの人材確保のため、令和4年度に向けた採用選考においては、県教育委員会のホームページ上での募集に加え、千葉県公認心理師協会を通じて、公認心理師等の資格を持つ方に広く周知していただくよう直接依頼したほか、ハローワーク及び千葉県福祉人材センターにて求人を行いました。その結果、例年100人前後だった志願者は162人となりました。今後もスクールカウンセラー募集について、さらなる周知を図り、優秀な人材確保に努めてまいります。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。 ◯茂呂 剛副委員長 ありがとうございました。また、本会議において教育長から、増員に伴うスクールカウンセラーの質の向上が課題、研修の一層の充実を図るとの答弁もありました。やはり児童生徒の心のケアを十分行うためには、スクールカウンセラーとしての資質の向上が必要だと思われます。  そこでお伺いさせていただきます。スクールカウンセラーの資質向上に向けて、どのような取組を行うのかお伺いします。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) スクールカウンセラーの資質向上に向け、研修会において、現役の精神科の医師に医療面に関する講義を依頼し、カウンセリング等のスキルの向上を図るとともに、虐待やいじめ等に関する事例について、小グループに分かれて協議することなどにより、カウンセラーの事案に応じた対応力の向上を図っているところです。また、教職員との連携の方法等について理解を深めることができるよう、スクールカウンセラースーパーバイザーが新規採用者の配置校を訪問し、対応に悩む案件の相談に応じるなど、学校の一員として力を発揮できるよう助言を行っております。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。 ◯茂呂 剛副委員長 ありがとうございました。児童生徒が抱える様々な心の課題については、適切にケアができるように、今後もスクールカウンセラーの人材確保や資質の向上など、教育相談体制の整備や充実に向けた取組を進めていただきたいと思います。  私からは以上です。ありがとうございました。 ◯委員長(三沢 智君) 次に、質疑のある方、いらっしゃいませんか。  宮坂委員。 ◯宮坂奈緒委員 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。私からは1点伺わせてください。県立学校のインフラ整備について伺いたいです。  私の地元の話で恐縮なんですけれども、浦安市の事例でお話をさせてください。公共下水道の整備が進み、浦安南高校、海沿いにある高校なんですけれども、この高校の近隣の施設には、特別養護老人ホームですとか車いすテニス場が整備されまして、その車いすテニス場のトイレもあるんですけれども、そこは全部下水が下のほうに引かれておりまして、公共下水道というのがしっかり整備をされている状況です。高校の敷地の周辺に関しましても、浦安市に確認をしたところ、公共下水道が下を通っておりまして、しかし、この浦安南高校はいまだに浄化槽を使用しております。公共下水道のようなインフラの整備に関しては、地域性などによって異なることは承知しておりますし、予算の問題もあるということも認識しておりますけれども、まずは県立学校における公共下水道の整備について、整備方針があるのか教えてください。 ◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。 ◯説明者(宇井野教育施設課長) 教育施設課長の宇井野でございます。  県立学校の公共下水道の整備については、学校の要望、浄化槽の老朽化の状況、市町村の下水道計画などを総合的に勘案し、検討することとしております。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 宮坂委員。 ◯宮坂奈緒委員 ありがとうございます。経年劣化とかいろいろあると思うんですけれども、私も現地を視察をさせていただきまして、浄化槽のメンテナンスというところで、経年劣化等している状況では非常にコストがかかるのではないかなというふうに考えました。そして、浦安南高校につきましては、一番に公共下水道の整備というのを望む声がありまして、とても強い声で、今後どのようにこれに対して対応していくのか教えてください。 ◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。 ◯説明者(宇井野教育施設課長) 浦安南高校につきましては、学校の要望と、それから浄化槽の状況等から、今後、公共下水道への整備を進めてまいります。 ◯委員長(三沢 智君) 宮坂委員。 ◯宮坂奈緒委員 最後、要望させてください。これまでにも多分、以前、ほかの県議からもこういうお話があったのかもしれませんけれども、ちょっと取り残されてしまっているなという感じがどうしてもありまして、浦安市などの関係機関と協議をしながら、今、検討してくださるということでしたので、早期接続に向けて進めていただくように要望とさせていただきます。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 次に質問は。  安藤委員。 ◯安藤じゅん子委員 ありがとうございます。大きく2問なんですけれども、県立高等学校において外国人の入学者や生徒数が増えている状況の中で、入学はしたものの、日本語の理解が十分ではなく中途退学を余儀なくされた生徒が少なくないという状況をお聞かせいただいております。入学していただく以上は、卒業に向けた手だて、条件整備を県教委にも考えていってもらいたい。  そこで伺いますが、日本語の能力に応じた特別な指導について、学校設定科目の形で導入する準備を早々に始める必要があると思いますが、いかがでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 石川学習指導課長。 ◯説明者(石川学習指導課長) 学習指導課長の石川でございます。  外国籍の生徒が多く在籍する高等学校においては、現在も日本語でコミュニケーションを図ること等を目標とした学校設定教科や科目を展開しております。一方、日本語指導が必要な生徒に対する別室での個別指導、いわゆる取り出し授業や、始業前や放課後の指導も行われており、これらについても、令和5年度からは単位を認定するよう国から通知があったところでございます。県教育委員会では、この通知を各高等学校に周知し、日本語の能力に応じた特別の指導の充実が図られるよう支援をしてまいります。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 安藤委員。 ◯安藤じゅん子委員 御答弁ありがとうございました。1個だけ要望させてください。予定されている通知についても、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。私も3月31日の国の通知のほうは拝見いたしまして、来年度から施行と理解しています。各年次の単位認定が原則であるものの、年度途中からの特別な指導開始など、生徒や学校の実情を考慮した対応をお願いしたいと思います。  そこで懸念されるのが、担当する教師等の確保になると思います。特別な指導は学校長の責任で対象生徒に行うものと理解しておりますし、県教育委員会は対象となる外国人生徒、保護者へのガイダンスを行って、さらに市町村教育委員会等とも連携をしつつ、人材確保に、指導体制構築に支援をしていただきたいと考えます。  そこで、1点参考になるのが神奈川県の実践報告の中にある特別の教育課程の考え方であると思います。現状、県でも3校、特に指導、体制強化していただいている実践があると思いますけれども、やはり多分同様だと思いますが、ポイントは3つで、学校設定科目としての日本語キャリア活動、語彙を広げる等を置くこと、さらには個別対応授業、いわゆる取り出し授業の必修科目に国語総合等を置くこと、日本語を中心とした学習を科目とする必修科目、国語総合現代文等の中で教科指導と併せて日本語指導を行うこととあると思います。また、こういった取組をするに当たって、生徒の希望を取っていく中で、教科書等必要になってくる教材の確保もしっかりとスケジュール感を持って対応いただいて、取りこぼしないようにお願いしたいと思います。  2点目ですけれども…… ◯委員長(三沢 智君) どうぞ。 ◯安藤じゅん子委員 ありがとうございます。2点目は茂呂副委員長のほうからも御質問があったんですけれども、私のほうからも高校のICT化のところについて質問させていただきたいと思います。  高校の1人1台タブレット端末の整備状況について御答弁がありました。BYODの件について、また、通知を行ったという件にもありましたんですが、今後整備していく中で、昨年の12月27日の国の通知が、GIGAスクール構想における高等学校の学習者用コンピュータ端末の整備の促進についての通知がありました。この中で、「高等学校段階においても1人1台の学習者用コンピュータ端末環境を早急に整備することが必要」と明記をされており、これの中に、12月27日通知の後に、令和4年に実際に高等学校における学習者用コンピュータの整備状況について(令和4年度見込み)というものがあります。この中に、本県は26.1%ということで、その3枚目にあるんですけれども、都道府県別で見ると一番低い状況になっています。先ほどの答弁の中で、4月4日通知について言及がなされたと思いますけれども、今後この中で令和6年度設置完了予定、整備期間が令和6年度予定ということで、20団体のうちの26%で、どのように今後整備見込みを立てていくのか。ちなみに東京都や沖縄県においては、同じ令和6年度予定で整備見込みを立てておりますけれども、既に保護者負担の軽減措置を取っていたりとか、さらには生活困窮の世帯には、さらに厚い支援を行っているわけなんですけれども、ここで令和6年度予定というふうに出てますので、本県としてはどのような整備状況、整備完了見込みで、さらにどのような対策を打っていくのか、お願いします。 ◯委員長(三沢 智君) 細川ICT教育推進担当課長。 ◯説明者(細川ICT教育推進担当課長) ただいま委員から御指摘いただいた調査結果ですけれども、千葉県の回答については、調査回答時点では主に生徒が所有するスマートフォンをBYODにより活用するという方針でございました。タブレット端末の整備については、その時点での目標として回答したものでございます。今年度以降については、繰り返しにはなりますけれども、先ほど答弁いたしました通知、これを踏まえて、各学校において今年度の入学生から順次、生徒所有の端末、貸与端末等を用いてタブレット等のICT機器を活用した授業、これを行っていくというふうに考えております。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 安藤委員。 ◯安藤じゅん子委員 御答弁ありがとうございます。先ほども申し上げたんですけど、東京都はもう今年度から新入生には100%、来年度、その次の新入生に100%、再来年度で、令和6年度で100%で達成をしていくというところなんですね。12月27日通知時点で、この調査をしますよということが出ていて、さらに中身見れば、1人1台端末ですというふうになっています。これは、やはり県教委として、この通知の理解がもう少し踏み込んで行っていくべきではなかったのかというところが、とても嫌悪されるというよりは、ちょっと私的には残念だなというふうに思います。千葉県だけがこのままいくと令和6年度予定の20自治体に入り込めるのかどうかというところで、やはり手を打っていく必要があると思うんです。それが保護者負担の軽減であるとか、もう既に設置者負担で行っているところは100%と到達しているわけでありますので、これについてはもう一度いかがですか。 ◯委員長(三沢 智君) 細川ICT教育推進担当課長。 ◯説明者(細川ICT教育推進担当課長) 1人1台端末の整備に当たっては、生徒、保護者にも経済的な負担、これをかけることもありますから、各学校が教育目標を実現するため、どのように生徒持込み端末を活用した教育を進めていくかについて丁寧に説明していく必要があるというふうに考えております。県教育委員会では、令和4年2月にBYODによるICT利用のガイドライン、これを作成し、各学校に通知をいたしました。保護者にタブレット端末等を準備いただく際の注意事項についても案内をしているところですけれども、引き続き学校を支援して、1人1台端末の環境、これが整うよう指導してまいります。 ◯委員長(三沢 智君) 安藤委員。 ◯安藤じゅん子委員 ありがとうございます。じゃ、引き続き丁寧な説明をお願いしたいんですが、4月4日の県立学校における1人1台端末の活用についての通知なんですが、この中で1の(4)の中で、保護者に費用負担が生じる場合は、丁寧な説明と理解を得て行うことが前提であり、理解が得られない場合等は県教育委員会に相談することというふうに記載がありますけれども、実際に相談された学校は何校ぐらいあるのか教えてもらっていいですか。 ◯委員長(三沢 智君) 細川ICT教育推進担当課長。 ◯説明者(細川ICT教育推進担当課長) 保護者への説明の相談というよりは、今後どのようにICT機器の整備を進めていこうかというような相談は幾つかいただいております。申し訳ございませんが、数については把握はしていません。ただ、各学校では、今、県も協力しながら準備を進めているところでありますので、夏頃を目途に各学校の状況については把握をしたいというふうに考えております。 ◯委員長(三沢 智君) 安藤委員。 ◯安藤じゅん子委員 ありがとうございます。では、補正予算等、組まれることを期待しております。  すみません。もう1点関連しまして…… ◯委員長(三沢 智君) どうぞ。
    ◯安藤じゅん子委員 ありがとうございます。県立高校のICTに係るヘルプデスクについて、年度当初つながらなかった等の声をいただいておりますけれども、その原因と今後の対策についてお願いします。 ◯委員長(三沢 智君) 細川ICT教育推進担当課長。 ◯説明者(細川ICT教育推進担当課長) 4月は職員異動に伴う設定等で、例年最も問合せが集中する時期でございます。特に今年度は普通高校のコンピューター室の機器の更新、生徒持込み用端末の新ネットワークの運用も重なり、問合せ件数が激増したところでございます。そのため、電話がつながりづらい、メールの返信が遅れるなどの実態があったことは承知しておりますけども、現在は混雑はほぼ解消しており、今後も委託業者と連携して逐次対応を進めてまいります。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 安藤委員。 ◯安藤じゅん子委員 ありがとうございます。5年更新ということでリース契約をされていると思うので、節目節目でこういったことがないようにお願いしたいことと、今回のICTという面では、もう高校の1人1台端末ということで大きく方針転換が図られていく予定です。そうすると、また年度末、同じような状況になってしまうと、まさにプログラミング、情報Iの授業の遅れが懸念されるところでありますので、早め早め、先手先手で御対応いただきたいと要望申し上げまして、終わります。ありがとうございます。 ◯委員長(三沢 智君) 次に質問の……。  平田委員。 ◯平田悦子委員 すみません。私のほうからも大きく3点のテーマで質問させていただきます。  まず1点目、来年度から地方公務員の定年の引上げが令和5年から段階的に引き上げられていくというふうに聞いています。教員もその定年の引上げに関わってきますので、まずは現段階での経過と状況、そしてその概要についてお伺いします。 ◯委員長(三沢 智君) 原教職員課長。 ◯説明者(原教職員課長) 教職員課長の原と申します。どうぞよろしくお願いいたします。  国における定年延長の主な内容ですが、令和5年度から定年が2年に1歳ずつ引き上げられること、60歳に達した日以後の最初の4月1日以降、給与が7割になること、新たな定年までの間に短時間勤務での再任用が可能になることなどになります。今後、職員団体との話合いを経て、国の扱いに準じた条例改正を関係部局を中心に進めてまいりますが、定年延長後も教員がこれまでの経験を生かせるような仕組みを、検討してまいります。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 平田委員。 ◯平田悦子委員 ありがとうございます。教員はほかの公務員と違って学校の異動があったりしますので、定年退職までの残りの年数を考えて異動の希望を出されたりする先生もたくさんいます。各学校では11月頃に異動の希望調査が行われるというふうに聞いているんですが、今もう6月なので、そういった調査だったり、あとは学校内で今後どうするのかって先生同士の話とかもあると思うんですが、もう申告するまで半年を切っている頃かなというふうに思います。退職後の御自身のライフプランを立てていくにも、定年が引き上げられることで、自分にどういうふうに関わってくるのか。説明にもありましたが、再任用であったり、あとは会計年度職員がどういう状況で働けるのか。退職手当、年金と、皆さんたくさん情報を欲している状況かなというふうに聞いています。また、現在、県内では皆さんも御存じのように、教員不足のために再任用の教諭が、フルタイムだと、聞いたところによると2,000人以上、ハーフの勤務でも600人以上の方に再任用として御活躍をいただいております。教育現場は定年退職後のこの再任用の皆さんなしでは、現在回らない状況だというふうに思っております。そのため、これからの定年引上げに関わってくる先生方には、御自身のライフプランのため、そして学校現場を支えていただくというためにも、定年の引上げが施行されてからではなくて、早い段階からのしっかりとした説明が必要ではないかというふうに考えます。  そこで伺います。今年度で退職される方や来年など、これから先、影響がある年齢の方々には、雇用する側として丁寧な説明をしていく必要があると思いますが、対応はどう考えていらっしゃるんでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 原教職員課長。 ◯説明者(原教職員課長) 法令においては令和4年度中に定年延長に伴う制度変更についての情報提供をするとともに、対象者に対して勤務に関する意思確認を行うこととなっております。今年度末に定年退職となる方は、これまでと変わりはありませんが、定年延長の対象となる教員は、人事異動や職務内容などについて不安に思っていることも多いと考えております。条例等の整備が進みまして、情報を提供できる時期になりましたら、できるだけ速やかに対象者をはじめ全ての教職員に周知をしてまいります。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 平田委員。 ◯平田悦子委員 ありがとうございます。対象者だけじゃなく全ての教員の方にというふうに答弁をいただいたので、大変ありがたいなというふうに思っております。一人でもやはり多くのベテランの方に学校現場を支えていただきたいとも思いますし、あとは、皆さん60歳を過ぎても元気で、もう全然働きたいという方も多いと思います。今後、この定年の引上げが進んでいくと、正規の教員としての60歳以上の方も増えていくというふうに解釈をしております。そうすると、教員の総数が若い教諭の採用に今度響いてくるんではないかという心配もあります。私たちの会派の代表質問でも取り上げましたが、現在、志願者の倍率が下がっている状況で、若い皆さんにも、ぜひ千葉県で教員になっていただきたいというふうに思っていますので、その門戸が狭まることがないようにというふうに考えます。  そこで伺います。今後、定年延長の対象者が、全員延長だとか再任用などで働き続けるという場合に、新規の採用数はどうなるのでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 原教職員課長。 ◯説明者(原教職員課長) 定年延長の影響により、年によって定年退職者が生じない年が出てまいりますが、これにより極端に新規採用者が増減することがないよう、中長期的な観点から、毎年一定数の新規採用者を確保していきたいというふうに考えております。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 平田委員。 ◯平田悦子委員 ありがとうございました。うまく進んでベテランと新規の方が一緒に働いていただいて、教員不足の解消にだんだんとつながっていくことを願っています。いい先生に多く働いてもらえることが、教育の質を高く保つことにつながります。人材は、もう皆さん御存じのように財産であります。ちょうど段階的引上げの時期に関係して、不安な方もたくさんいらっしゃいますので、先ほど御答弁いただきましたが、今後も丁寧な説明と対応をお願いいたします。  次のテーマの質問に入らせていただきます。ちばっ子学びの未来デザインシート事業について伺います。私が以前から予算委員会等でこの事業に関して触れてきました。千葉県独自の取組ということで、応援をする気持ちと、あとは現場の受け止めが実際どうであるか、負担にはなってはいないのかなという心配がありますので、ここでもまた再度取り上げさせていただきます。これまで抽出校での実施、そして検証が行われてきていると思いますが、今後、全校実施になるというふうに聞いておりますので、それに向けて何点か伺います。  学校現場では、全国学力・学習状況調査、いわゆる学力テスト、学テも行われていて、学力はその結果でも判断がされると思いますが、それとプラスでこの事業を行っていますので、全国学力・学習状況調査と別に実施をすることの意義についてを伺います。 ◯委員長(三沢 智君) 石川学習指導課長。 ◯説明者(石川学習指導課長) 学習指導課長の石川です。  全国学力・学習状況調査は、国語、算数・数学等の知識、技能や思考力、判断力、表現力等をはかるものであるのに対し、ちばっ子学びの未来デザインシートは、複数の教科の学習内容を総合して、各教科で学んだことを日常生活に生かすことができるかをはかることを目的としております。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 平田委員。 ◯平田悦子委員 目的は違うという御説明ですので、この調査の意味というのがあるといいなとは思うんですが、ちなみに、この調査が実施をされるのが1月、そして結果が返ってくるのが3月というふうに聞いています。学校にも、児童生徒にも、これまで私も質問で何度かやり取りする中で、実施することによって現場の負担はそこまではないというふうに聞いてはいるんですが、とはいえ、3学期の年度末で、授業が年度内に修まるのかって担任の先生って結構焦ったりすることもありますし、あとは学校全体が卒業式、年度末学年が替わることに向かって動いて、ばたばたしてる時期なのかなというふうに思います。また、3月に結果が返されたとして、進学する子供、そして学年が替わって担任が替わるということもあります。そういった中で、先生方がそれをしっかりと子供たちのために生かすことができるのかという点で、少しちょっと疑問がありますので伺います。実施時期が1月、結果の返却が3月ということですが、その理由と、きちんと結果の活用がされるのか伺います。 ◯委員長(三沢 智君) 石川学習指導課長。 ◯説明者(石川学習指導課長) 当該年度の学習内容を基にした児童生徒の力をはかるため、できるだけ年度末に近い時期に行うことが適当と考え、1月に実施し、3月にフィードバックすることとしたところです。結果につきましては、当該年度だけでなく、次年度以降の学習意欲の向上、教員の授業改善に生かしていきたいと考えております。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 平田委員。 ◯平田悦子委員 理由は承知しました。なので、意義はあるとは思うんですが、ただ、先生によっては本当にばたばたしてしまったり、業務が多くて大変な先生がたくさんいらっしゃいますので、せっかくのその結果だったり、子供たちの、どうやって伸ばしていったらいいかというものが記載されているようなものを、積んで終わりみたいなことがないように本当に願っています。少ない抽出校から始まって、年を追うごとに拡大をして、最終的には全校実施というふうになるので、これまでの実施校からの意見を聞いて、そしてブラッシュアップをされてきているものだというふうには信じてはいるんですが、これまで私が述べてきたように、この事業を実施することで、少なからず先生の業務は、その分増えてはいるというふうに思います。というか、結果のフィードバックを確実に行うためには、そのアクションをしていかなければならないので、増えて当然なのかなというふうには思うんですが、それでも、先生方は全ての子供たちのためと思って取り組んでくださっているというふうには思っています。  なので、そこで伺いますが、これまで実施してきた対象校からの意見は調査をしてやられているんでしょうか、お願いします。 ◯委員長(三沢 智君) 石川学習指導課長。 ◯説明者(石川学習指導課長) 対象校の教員に対し、実施直後に授業の内容や児童生徒の取組状況等についてのアンケート調査を実施しております。アンケートからは、調査後も問題や答えについて話し合う子供たちの姿が見られた、自分の授業が子供へ一方通行になっているかもしれないと振り返る機会となった等の意見をいただいております。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 平田委員。 ◯平田悦子委員 承知しました。そうやってポジティブな御意見がいただけているなら、実施する意義もあるかなというふうに思っております。冒頭でも言いましたが、これ千葉県独自の取組ということで、本当に応援する気持ちと、そして心配の気持ちと、両方で私は見させていただいておりますので、今後もそういった意見をしっかりと生かして、やるからには効果的な取組になるように実施をしていっていただきたいと思います。  最後に、ウクライナから避難をしてきている子供たちについての件で少し伺いたいと思います。子供たちを安全な環境で育て、そしてよい教育を受けてほしいという願いは世界共通でありますし、国籍なども関係ないものだというふうに思っています。今回の戦争で大変な目に遭っている方々のことを思うと胸が痛みますし、そして千葉県に避難してこられた方々には安心して暮らしていただきたいというふうに思っています。県内でも受入れを表明している自治体もありますし、新聞報道もされていますが、私の住む君津市でも、避難してこられた学生の年代、十五、六歳の方々が住まわれています。  そこで伺います。千葉県としての児童生徒の受入れ状況はどうでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 西原教育政策課長。 ◯説明者(西原教育政策課長) 教育政策課長の西原でございます。  県内市町村においては、既に避難民の児童生徒の小中学校への受入れを始めております。現在6名が就学しております。なお、県立学校への受入れは現在はございません。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 平田委員。 ◯平田悦子委員 ありがとうございます。今6名というふうに答弁がありました。ちなみに、私の君津市に避難されている方は、先ほど申しましたが、年齢的には高校生の年齢ではありますが、新聞報道などにも出ていたものなんですが、現在は日本語学校に通っているというふうに聞いています。今後どれだけ戦争が長引いて避難生活が続くのか分からないんですが、今答弁いただいた6名の中にも、そしてこれからまだ避難をされてくるかもしれない子供たちの中には、日本でこの先、進学を希望するという方がいるかもしれません。  そこで伺います。避難生活が長引いた場合、県立学校へ進学希望の生徒がいる場合は、どういった対応になるのでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 石川学習指導課長。 ◯説明者(石川学習指導課長) 当該生徒の編入学については、居住地や学校教育に対する希望等を十分に考慮しながら受入れを行います。学校を選ぶ際には、日本語が話せない生徒の受入れ実績があり、教育相談員や教員の加配措置がある県立学校を紹介するなど、対応することとしています。編入の希望があった場合は、教育機会の確保の観点から、可能な限り弾力的に取り扱い、速やかに受け入れられるように配慮してまいります。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 平田委員。 ◯平田悦子委員 そういった状況になれば、今答弁いただいたように丁寧な御対応をお願いしたいなというふうに思います。大人たちが始めた戦争に翻弄されて他国に避難をするという、ウクライナの子供たちの不安と恐怖は本当に計り知れないものがあるというふうに思います。そして、毎日テレビで流れる戦争の映像を見ている日本の子供たちにとっても、やはり不安、そして当事者の子供とどう接すればいいのか、学校現場も慎重にならざるを得ないと思います。
     そこで、最後に1点伺います。戦争によって外国に避難してきたという状況のデリケートな状況の外国籍の子供たちを学校で受け入れるということに際して、対応の仕方などの通知はしているのでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 石川学習指導課長。 ◯説明者(石川学習指導課長) 県教育委員会では、国からの通知を踏まえ、ウクライナから避難した子供たちについては、困難な状況に直面していることを踏まえ、学校教育活動や給食の時間等の様々な場面において、その健康や心情、生活活動の実態等に配慮した指導及び支援を行うこと、学校の環境づくりに配慮することを各県立高校に通知しております。 ◯委員長(三沢 智君) 平田委員。 ◯平田悦子委員 ありがとうございました。一日でも早く戦争が終わることと、子供たちの幸せを願って、私の質問、終わりとさせていただきます。ありがとうございます。 ◯委員長(三沢 智君) 次に、質問。  田村委員。 ◯田村耕作委員 それでは、大きく3点質問させていただきます。  最初、1点目と2点目をまとめて質問させていただきたいと思います。先日、千葉市立の稲毛国際中等教育学校が開設する方向ということで示されましたけれども、千葉県立の中等教育学校の設置について、どのように考えるのか、まず1点目お伺いいたします。  そして、2点目といたしまして、全県的に公立の中高一貫校、または先ほど申し上げた中等教育学校に通学可能となるような体制整備が必要と考えておりますが、県教育委員会のお考えを伺いたいと思います。 ◯委員長(三沢 智君) 島崎企画管理部副参事兼教育政策課高校改革推進室長。 ◯説明者(島崎副参事兼高校改革推進室長) 教育政策課副参事の島崎でございます。  まず、1点目でございますが、令和4年3月に策定した今後10年間の県立高校改革に関する基本的な考え方を示す県立高校改革推進プランにおいて、中等教育学校も含め中高一貫教育校については、国の施策や他県の状況を注視しつつ、県内の地域の状況も踏まえ、引き続き研究していくこととしております。  続いて、2点目でございますが、既設校の成果や課題を踏まえ、中高6年間の一貫した教育活動の利点を生かした学びの充実に向けて、配置バランス等も踏まえつつ、引き続き研究してまいります。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 田村委員。 ◯田村耕作委員 ありがとうございます。今回のコロナ禍におきまして、本当に児童生徒たち、さらに言うと、その保護者にも大変な負担がかかってまいりましたが、その中でも最も大きなものの一つが入試でございます。高校入試を経るか経ないかというのは、子供たちにとって、時には半年以上の時間を要してる大変な一大行事でございます。ですから、その部分、ある意味、別のところに力が向けられるんではないかとも期待するわけです。また、一方で、私立の中高一貫校は、高校からの募集を停止しているところが増えております。これは、1つには、一番顕著な科目として言われる数学などは、中学校の課程は3年間でやるには少な過ぎる。一方で、高校の数学は3年間でやるには多過ぎるという、そのバランスを調整する、そのような機能もあると伺っております。そんな中で、例えば近県に目を移しますと、隣県の茨城県の並木中等教育学校が非常に顕著な成果を上げていると私は評価しております。これは、1つには地域性等をしっかりと分析した結果かと思いますけれども、ひょっとすると、ここ千葉県にも同様の成果を生み出す、そういう種が埋まっているかもしれない、このように強く感じるわけです。ぜひ中等教育学校、千葉市は先ほど申し上げた稲毛で稲毛中学・高等学校が発展的に改革というふうに私は評価しておりますけども、変わっていったと伺っております。そして、さらに言いますと、今後、全県的に中高一貫校の教育が受けられる体制づくりは、やはり県の責務として、ぜひ捉えていただきたいと思います。都市部だけではなく、郡部においても、そのような特色ある教育が受けられる環境づくりをぜひお願いしたいと思います。もちろん学内だけの費用負担にとどまらず、いわゆる一般的に難関大学と言われるようなところに行こうと思うと、学外での教育費の負担が避けられないのは事実です。それも踏まえると、やはり学校教育の負担が少しでも抑えられるというのは非常に重要な観点だと思っております。ぜひこの点と、あともう1点は、伸び率として、ぜひ一時、県立千葉高校が中学での入試を始めた頃は、知識偏重型を脱却するということで、高い目標を掲げて取り組んでいらっしゃいました。ぜひ、さらにこの点を踏まえて、この中学、高校の6年間でしっかりと学力が伸びたというような、そういう実感を子供たちに与えていただけるように、今後もぜひ力を注いでいただきたいと思います。  それでは、最後3点目、お伺いいたします。特別支援学校スクールバスにおける感染症対策についてであります。感染症対策の概要はどのようになされているのか。そしてまた、その要する予算規模、そしてさらには、それら予算等を執行するに当たっての様々な課題、この点についてお答えください。 ◯委員長(三沢 智君) 松田特別支援教育課長。 ◯説明者(松田特別支援教育課長) 特別支援教育課長の松田です。  特別支援学校のスクールバスでは、乗車前の健康観察や運行中の小まめな換気、運行前後の車内消毒など、感染防止のための取組を行っております。また、本年度は特別支援学校スクールバス感染症対策事業において、17校に24台の増車を行い、車内における密の軽減を図っているところです。  予算規模についてですが、特別支援学校スクールバス感染症対策事業に係る当初予算は1億2,974万円となっております。  課題についてですが、この事業は令和2年度から実施しており、これまでスクールバス内での集団感染は発生していないことから、感染症対策として有効な事業であり、特に大きな課題は生じておりません。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 田村委員。 ◯田村耕作委員 この点について、若干苦言になるかと思いますけれども、申し上げます。私の地元を走ってる特別支援学校の通学バスをのぞき込むと、随分密な感じがしたもので、よくのぞいて見ると、パーティションの代わりに段ボールを使っていたと。これいろんな観点があって、ショックの緩和、障害を持つ子供たちですので、シートにぶつかったときにショックを緩和するために取り上げたのかもしれません。ただ、非常に外から見ても密な感じがしたもので、ちょっとのぞき込むとそういう状況がございました。ひょっとしたらそこだけの問題だったのかもしれません。しかしながら、前方からは、当然段ボールですから、子供たちの様子も見えませんし、この点については、非常に私も危惧してるところでございます。もちろん今後どこまで続くか分からない、このコロナとの闘いですから、予算を確定するというのは、ひょっとしたら難しいのかもしれませんけれども、ただ、いかんせん、ちょっと私の主観的な考えかもしれませんけれども、非常にちょっとその点については、私も課題を感じてるところでございます。ぜひそのような状況が実際にあるのかどうかも含めて、他のところで、しっかり調査していただいて、これについて可能な限り早急な対応をお願いしたいと思います。  私のほうから以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 委員会室の換気を行うため、ここで暫時休憩いたします。        午前10時58分休憩        ─────────────────────────────        午前11時6分再開 ◯委員長(三沢 智君) それでは、休憩前に引き続き会議を再開します。  御質問のある方、いらっしゃいますか。  岩波委員。 ◯岩波初美委員 それでは、私から大きく3つのテーマで質問いたします。  1点目はスクールカウンセラーの実践力強化について伺います。本会議の代表質問、本会議の中でも行われてますけれど、御答弁としては、スキルの高いカウンセラーを採用して、指導的立場で動いていただいて、この実践力を強化していくんだというように答弁されたと私理解しておりますが、まず、1点目は、このカウンセラーの雇用条件なんですけれど、どうなっているのか。特に指導的立場で動いていただくためのカウンセラー、スキルの特に高いカウンセラーの雇用条件はどのようになっているのか、説明ください。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 児童生徒安全課長の荒金でございます。  県では、スクールカウンセラーの中で経験豊かで相談スキルの高い方をスクールカウンセラースーパーバイザーとして児童生徒安全課、教育事務所、高等学校に15名配置しております。令和4年度の雇用条件は、公認心理師等の資格のあるスクールカウンセラーの時給が5,400円であるのに対し、スーパーバイザーの時給は5,800円となっております。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 給与面のことは分かりましたし、15名もう既に配置されていることも分かりましたが、たしかスクールソーシャルワーカーのときもそうでしたけど、週に2回勤務とか、いわゆるフルタイム勤務ではなくて、日数がかなり限定されていたように理解してるんですけど、カウンセラーのほうはどうなんでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) スクールカウンセラーにつきましては、小中学校で全校配置、このうち小学校は、隔週配置が280校、月1配置が357校、中学校は312校、高等学校におきましては97校、各教育事務所等では11箇所、特別支援学校1校となっております。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 伺ったのは、1人のカウンセラーはどのくらい勤務、どういう形で勤務するんですかということを聞いています。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) スクールカウンセラーによって複数の学校に勤務をしているようなケースもございます。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 そういうことではなくて、ちょっと気になるのは、カウンセラーが週に2回だけ勤務というと、その勤務できる、対応できる時間も短いし、件数も少ないと思うんですけども、要はフルタイムのように毎日勤務されて数多いケースを対応できるのか、それとも限定的に日数が限定されて御自身の対応できるケースは限定されているというふうな、どういう勤務状態でしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) スクールカウンセラーにおいては年間勤務時間が210時間であるのに対し、スーパーバイザーにおきましては教育事務所等で210時間から240時間、高等学校では412時間となっております。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 ちょっと前もっていろいろ聞いておけばよかったなと今思いましたけど、年間210時間というのがどの程度か、ちょっと今すぐ想像できませんけれど、結局スーパーバイザーというような指導的な立場の方の勤務時間もフルタイムではないというように理解できるんですけども。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) スーパーバイザーに関してもフルタイムではございません。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 やっぱりスクールカウンセラーをされる方、かなり経験豊かでいろんなほかのところでも同様の技術を生かした仕事をされてるような方が学校のほうにも来ていただくという形になってるかと思うんですけれど、やはり指導的立場になって若いカウンセラーとか、たくさんこれから採用されていく方々をチームで見ていくということになりますと、ちょっと時間としても、かなり勤務時間も確保していただいて、様々なケースに対してバックアップをしていただかないと、このスーパーバイザー機能というのは、時々行っているんだとなかなか機能を発揮できないんじゃないかなって心配するんですけども、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。
    ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) スクールカウンセラーへの指導助言について近隣の都県に確認したところ、スーパーバイザーがほかのスクールカウンセラーと同じ時給で対応していたり、スーパーバイザーを配置していなかったりする状況でありました。本県においては、現在の雇用条件でスクールカウンセラーに対し的確に指導助言が行われている状況であると考えております。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 適切な指導助言をしていただけることが、かなりチーム力というかスキルを上げていくためには大変重要になると思いますので、スーパーバイザー機能という、要は指導的な立場の方は、指導的なお仕事をされることに専念されているんですか、それとも御自身も個別カウンセラーとしての仕事をされているのか、それだけちょっと教えてください。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) スクールカウンセラースーパーバイザーにつきましては、スクールカウンセラーを兼任されている方もございます。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 希望ですけれども、御自身がやっぱり対応するケースを持ってしまうと、指導的な立場のところに手が行き届かない。これからケースも増えてくるでしょうし、子供というか生徒の対応にもかなり時間を取っていくと思われますと、できればスーパーバイザーについては、バックアップの指導的立場としての仕事に専念できて、様々な困難ケースを、やはりバックアップしていただく機能がないと解決できませんので、そういうふうに手をやっぱりどっかへ集中してもらえるように、指導的な立場に集中してもらえるように、ちょっと意識していただきたいなというふうに、これは要望いたします。よろしくお願いします。  2点目は、教員不足対応について伺います。本会議では、やはり学生向けのPRをしていきますというふうに教育長が何度か答弁していただいております。今180名くらいが未配置だという答弁もされておりますけれど、まず1つは、学生向けPRももちろん重要でしょうけれど、やっぱり社会人採用とかという中途採用とか様々な社会人経験者が先生になっていくというのも、かなり有効な手だてだと思うんですけれど、本会議で答弁された平成25年と令和3年の対比がされたんですけれど、大体この数年間の間で社会人から学校の先生になってるんですという流れというのは、どのように、増えているのか、減っているのか、それともどうなのか、横ばいなのか、傾向を教えていただければと思います。 ◯委員長(三沢 智君) 原教職員課長。 ◯説明者(原教職員課長) 教職員課長の原です。  県教育委員会では、豊かな社会性、人間性を備えた多様な人材を確保するため、教員採用選考において社会人特別選考を実施しております。例年60人程度が志願をしている状況です。昨年度については62人が志願いたしまして、そのうち7人が合格をいたしました。また、一般選考等においても多くの民間企業等勤務経験者が志願しておりまして、昨年度実施の選考では110人が合格をしている状況です。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 学校出たてで若い、本当に初めての仕事を教師をやっていくというケースもあっていいし、また、社会経験積んだ方が、その仕事よりもこの教師の仕事を選んでいただくということも、さらにそれも有効だと思います。免許更新制度も廃止されたということで、やっぱり転職をしていこうと考えられる方もいらっしゃると思うので、そこら辺に向けての取組を強化していただきたいなというふうに思っております。私たちの会派が代表質問で、もう1つ教員不足への対策として、県内の教育事務所に配置されている教員を現場に戻して教員不足を補う対応を早急にしてほしいというように要望したんですけれども、今、教育事務所の中の職員で先生、実際に現場の教師という方というか、やってきている方というのは、何名中何名、何割ぐらいいらっしゃるんでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 鈴木副参事兼人事給与室長。 ◯説明者(鈴木副参事兼人事給与室長) 教育総務課副参事の鈴木でございます。  県内5か所にある教育事務所の職員数は、令和4年4月1日時点で合計215人で、そのうち教員出身者の数は180人となります。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 分かりました。ほとんどが教員が教育事務所の職員をされているということが分かりまして、ちょうど未配置の教員数180名と伺いましたので、同じくらいの数の先生が教育事務所なんだということを今実感したところなんですけれど、教育事務所に教員が配置される理由はそれなりに、やはり重要な要素があっての配置だということは理解しておりますので、要らないわけではないんですけれど、今のように現場に先生が足りないというときに、教育事務所にほとんど先生の手が回っているということも、やはりちょっと現場重視していただければ、教育事務所に先生の数、教師の数をもう少し減らしていただいて、その教師が現場に出ていくという流れをつくっていただけるのは、早急に効果的なすぐできる対応かと思うんですけれど、その辺についての検討はされたことはございますか。 ◯委員長(三沢 智君) 鈴木副参事兼人事給与室長。 ◯説明者(鈴木副参事兼人事給与室長) 教育事務所の業務は管内の小中学校を所管し、学校現場に出向き、学力向上に向けた教科指導や指導力向上に資する指導業務、学校が必要としている教科の免許状を持つ講師の採用業務、また、市町村教育委員会に対する学校の管理運営についての指導、助言など多岐にわたりまして、これらに対応するため、教員の経験を有した指導主事等を配置しているところでございます。今後も行政職でできるものは行政職で行っていくとともに、教員の能力、経験が必要な業務には教員出身者を配置するなど、適材適所の人事配置に努めてまいります。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 当然それはお願いをしたいところですけれど、でも、いかんせん、やはり現場に先生が不足していて、教員が教育事務所にいらっしゃるという状況に対して、今のような機能を落とさない範囲で、可能な限り現場に戻っていきたいという意思を持っている教育事務所に今勤められている方もいらっしゃるようですから、戻していただける、もしくは現場のほうに、やはりもう少し人数を振っていただいて、行政職員で対応できる部分を広げていただいて、すぐにできる対応ということでは、もう今のいらっしゃる教員の中でできることなので、今、未配置の状況、不足している状況を改善するためにも、少しでもそこを動かしていただきたいなというふうに要望いたします。  最後なんですけども、本会議のほうで県立学校の洋式トイレの今後の整備について、今後10年間かけて全部完了していくんだという方針が示されて、ちょっと議場が、少しおっという声が出たと思ったんですけれど、洋式トイレにこれからどんどん展開していくんだという大きな方針がもう決まっているということであれば、長い時間をかけて少しずつ整備するということよりは、もっと一気に実行してしまったほうが、いわゆる便宜の提供というか、利便性が上がると思うんですけれど、そういう考え方はお持ちではないんでしょうか、できないんでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。 ◯説明者(宇井野教育施設課長) 教育施設課長の宇井野でございます。  他県におきましては数か年で整備を行ったというような事例もございますが、本県は整備対象校が特別支援学校等を含めまして150校あり、改修を行う和式便器の数も多いところでございます。また、トイレは生徒や教職員等が1日に何回も使用する場所であることから、使用する際に支障が生じないように計画的に整備を進める必要があるというふうに考えております。さらに、洋式化だけではなく老朽化等に伴うトイレの環境改善も必要であることから、複数の事業の組合せによる財政負担の平準化、効率化等の観点等を考慮した整備計画としたところでございます。  以上でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。 ◯岩波初美委員 それができないのかどうかなというふうには思ったわけですけれど、実際に実行することはもう確定しているものであればこそ、先に予算を投入して、後から少しずつ返済をしていくわけですけれども、そういうことで今、懸案になってる案件を早く整備していくということも、別に長い時間かけなければならない理由がないとすれば、やっぱりちょっと予算の対応の仕方も工夫をしていただけるんじゃないかなと思って、そこは本当に早急に早く実行できることを願っておりますので、御検討いただければありがたいと思っております。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 次に質問のある方。  加藤委員。 ◯加藤英雄委員 柱でいうと3つです。1つは、今度の議会でも議論のありました学校給食費の無償化支援の問題と、2つ目は、今も出されています教員の未配置対策と教員の多忙化解消の問題、それから3つ目は、生徒指導規程、校則をこういうふうに言ってるんですけど、これによる昨年度の指導の内容と、それから文科省の生徒指導提要改訂試案、その内容について伺いたいと思います。  まず、学校給食費の無償化の問題で、本会議等でも議論になりました。現状でいうと、学校給食法の第11条で、給食の実施に必要な施設、設備、運営に要する経費以外は保護者負担とすると、こうなってますよね。今の学校給食における保護者負担の現状について、県教委はどういうふうに見ていらっしゃるのか、まず見解を伺いたいと思います。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 保健体育課の吉本です。  食料品をはじめとする物価の高騰により家計への負担の増加が懸念され、特に成長期の子供の多い世帯では影響が大きくなると考えております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今も答弁ありましたけども、ここに来て物価の急激な高騰、特に食料品も含めて物価の値上げが続いている。この食材費、給食の食材費への影響、県内の影響はどういうふうにつかんでいらっしゃいますか。あるいは市町村で出されている意見など、もしつかんでいるのがあればお示しいただければと思いますが。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 5月末の時点で県立の特別支援学校3校において20円から30円の値上げを行った学校がありますが、市町村立学校においては給食費を値上げしたところはございません。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 ということは、値上げの影響がまだ出ていないという判断をしていらっしゃるということですか。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 現在、県立学校のほうの状況を確認しながら対応を検討してるところでございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 じゃ、全体の保護者負担なんですが、県内の義務教育における学校給食費への保護者負担、年間でどの程度になるのか、つかんでいらっしゃる数字を教えていただきたいと思います。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 県内の市町村立学校における学校給食費の保護者負担総額につきましては、令和3年度において約241億8,000万円となります。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 市町村立ってお話だったんですが、じゃ、県立学校、特別支援学校含めた保護者負担の総額はお幾らになるんでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 県立学校の義務教育段階における学校給食費の保護者負担総額は、令和3年度において約2億2,400万円となります。
    ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今、本会議の答弁でもありました。調査をかけたらば県内の21の市町で減免措置を行っていると。自治体の負担がどの程度に総額でなっているのか、分かればお示しください。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 学校給食費の無償化を実施している21市町について、令和4年度の予算総額は約9億1,000万円と承知しております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 分かりました。そうすると、今度は具体的に県の教育委員会の学校給食への支援策の問題なんですが、議会では、学校給食への支援の在り方を検討していると。給食費の無償化を年度内に実施できるように準備を進める、これ知事が答弁をしています。現在の検討状況について、あるいはその県教育委員会の考えについて伺いたいんですけども、議論の中心は学校給食費の無償化なんですよね。ということは、これは給食費の全面支援、いわゆる10割減免、これを想定して検討しているのかどうか、お示しください。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 県としましても、特に子供の多い世帯の負担を軽減するため、市町村と連携をした給食費無償化の支援について検討を進めているところでございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 私の質問に答えてないんですが、10割減免は想定しているのかどうかって伺ったんです。多子世帯を中心にして──いいですか──というふうにして支援をしていこうということなんですが、1つ10割減免を想定してるのかどうかというのに答えていただきたいのと、今答弁あったように、一定の線引き、これを前提にしてる支援策の検討なのかどうか、その辺のところ、いかがでしょう。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 支援策の具体的な内容等につきましては、現在検討してるところでございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 検討してるっていって多子世帯のこと話したでしょうよ。だから、そこ検討してるんでしょ、そういう内容で。具体的に伺いますけども、県の教育委員会が国に対して重点提案・要望で出しているのは、無償化に取り組む自治体への補助制度の創設なんですよね。ということは、今、減免措置を取っている自治体への支援、これが中心になるのかどうか、その辺いかがですか。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 具体的な支援策につきましては、現在検討しているところでございます。申し訳ございません。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 答えられないようなので、年度内に実施をしていくって知事が答弁されたんですけども、年度内に県の支援策をまとめるのか、それとも、年度内実施の方向で段取りを取るのか、いかがですか。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 年度内に実施できるよう検討を進めてまいります。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 問題は、今は年度内の支援策の話なんですけど、次は緊急策なんですよ。ここに来て物価が値上がりしてる。今議会に補正予算が組まれて、地方創生臨時交付金の原油価格や物価高騰等対応分、これで補正予算が出されているんです。しかし、学校給食の負担軽減支援策は盛り込まれていません。4月28日の文科省の通知では、しっかり後押しすると、負担軽減の取組を進めるようにというふうになっていて、今の答弁でも、県立学校で5月末、20円から30円の値上げが現に確認されている。なぜこの支援策を盛り込まなかったんですか。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 現在、県立学校の状況を確認しながら、どのような対応を行うか検討しておる状況でございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、私たち補正予算の議案の説明を聞いたときに、その文書の中で、今後について必要な対策を臨機応変に講じていく、さらなる補正予算もというふうになってるんですけども、支援策、緊急策ですよ。今の物価上昇に対応する緊急策の補正予算も検討していくということでよろしいんですか。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 現在、県立学校の状況を確認しながら検討しておるところでございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 検討していっていただいて、私どものところに来ている資料などだと、例えば鳥取県が5月31日に県議会が開会した、そこで給食費の食材の値上がりに対して、県立特別支援学校など含めた県立学校で、前年度と比べて食材が上がって保護者負担が増えてしまうと、これを県が補填をしましょうというのが計上されているんですよ。要するに、学校給食の質は落とさないで、そして保護者が去年より負担増にならないための手だてで、幾らかというと補正額350万円。県の規模もありますから。こういう対応を緊急にやる必要があると思うんですけど、いかがでしょう。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 現在、学校の状況を確認しながら検討している状況でございます。よろしくお願いします。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 何を聞いても同じことしか返ってこないので、私前段に聞いたのは、無償化への支援の、いわゆる制度設計の問題含めての話なんです。今は緊急の支援策、ここに来てもう20円、30円上がってるっていうのが実際につかめているんであれば、直ちに手を打たなきゃいけないんじゃないか。検討を進めていきますというだけでは、これはやっぱり値上がりできないんですよね。そういうふうな対策を打ちますと、保護者にやっぱり示すことが今必要なんじゃないかなというふうに思うんですが、いかがでしょう。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) すみません。繰り返しになりますが、現在、本当にそのような対応、どのような対応を行うのかということで、状況を確認しながら検討しておるところでございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 同じ答弁なんで、もうやめますが、じゃ、支援策打ち出すという方向は間違いないですね。検討の内容は聞きません。支援策を打ち出すかどうか、その方向は間違いないですね。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 検討を進めてるところでございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 支援策の方向を打ち出すのかどうかも検討だったら、打ち出さない、やりませんってことだってあり得るんですよ。わざわざ私、鳥取県の例も引いたんですから、何らかの支援を打ち出していくと、内容については検討中です、これでもいいですよ。いかがです。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 本当に申し訳ありません。そちらのほうにつきましては、現在検討しておるところでございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 じゃ、この給食問題、要望にしますけども、今やっぱり、事は急を要するんです。帝国データバンクが6月1日に発表しました主要食品105社の調査で、1万数点品目が値上げを予定してる。もう既に値上げしたのは6,000品目、今後6月以降値上げが4,000品目から5,000品目近くあると。だから、これから値上げ続くんですよ。今やっぱり支援策を打ち出して負担を軽減する、そして安心していただくということが必要だ、それを要望しておきたいと思います。  それから次に、未配置の対策なんですけど、先ほど岩波委員のほうからも話がありましたけど、今年度の現状は本当に聞いて驚きました。まず伺いますけど、今年度の始業式時点、5月1日時点での未配置の現状はどうなってるでしょうか。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 教職員課副参事の酒井です。  令和4年4月始業式時点の講師未配置数は、小学校145人、中学校57人、高等学校4人、特別支援学校14人、合計220人でした。同じく令和4年度の5月1日時点の講師未配置数は、小学校で135人、中学校で49人、特別支援学校で17人の合計201人となっています。  以上です。
    ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 ちょっと確認したいんですけど、2016年の夏からこの調査開始してるんですよ。私の手元に2017年度から資料があるんですけど、2017年度から見ても、200名を超える年度当初の未配置というのは過去最多ですよね。いかがですか。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 過去最多となっております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 過去最多といっても右肩上がりではないんですよ。急激にここに来て増えているんですよね。例えば2018年の始業式のときに未配置127人でした。今度は220人でしょう。ここに来て急激に増えてる。この事態を県の教育委員会はどのように受け止めてらっしゃいますか。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) これまでも様々な工夫をしながら、講師の確保に全力を尽くしてきたところですが、学校の欠員に対して講師が補充できないことについて重く受け止めております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 これまでと同じ答弁なんですよね。今年度ちょっと異常だなと思ったのは、いわゆる本来、法によって年度当初から配置されなければならない定数上のいわゆる欠員、未配置が異常に多いんですよ。小中で始業式時点134人、5月1日で90人の未配置。この要因は何だというふうに分析してますか。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 定欠の未配置の要因は、講師の多くが正規採用されたことにより、これまでの講師登録者が減少したことに加え、新規の講師登録者が増えなかったことが大きな要因と考えます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 休暇を取った方々に対する未配置の問題じゃないんですよ。年度初めにきちんと定数上確保されなければならない教員の未配置なんですよ。講師の配置云々じゃないでしょう。きちんと前年度採用する。再任用も確定する。それで年度当初には標準法に基づいて教員を配置する。ところが、そこが未配置になってる。この要因を聞いてるんですよ。お答えください。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 正規教員の突然の退職、新規採用予定者や再任用予定者の辞退、児童生徒の急な転入による学級増などが要因となっています。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 きちんとお答えにならないんで、一番の要因は何か。これ一覧表を頂きました。急な転入増による学級増が小中で157学級。異常に多いですよね。小学校で106学級。これ特別支援学級を手を挙げて学級数が増えたということなんですけども、この、これまでも急な転入増による学級増というのは未配置を生む要因だと今答弁しました。1つになっています。事前に今年度の学級増はどの程度と見込んでいたのか、お示しください。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 今年度の学級増につきましては、小学校69学級、中学校34学級と想定していたところです。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 それは教員採用試験の中に組み込まれているんですか。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 募集数を決定する時期は採用予定年度の1年以上前であるため、急な転入による学級増については正確な数字を見込むのは困難ですが、令和4年度の募集から募集数に反映しているところです。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今年度の募集には反映してるということなんで、もう一度確認します。今、教職に就いてる方々を採用したのは昨年の採用試験ですよね。頂いた資料で確認しますよ。今年度、去年の時点で、昨年度の時点で必要教員数は定年退職者が410人、年度途中で正規の教員の退職が約180人見込んだ。再任用見込みの方が辞退をする。足りなくなる。それを100人見込んで、必要教員数は690人というふうに算定した。それで、一方で再任用の採用なんですが、昨年度の前年だから2020年度、実績として640人の再任用、再任用見込みの推計が170人、61歳から64歳の再任用見込みが520人。すると690人になるんですよ。必要教員数690人で、再任用が前年と比べて50人増える。だから、690人から50人を引いて640人が募集人員になっているんですよね、昨年度の採用試験は。間違いないですか。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 募集人員については様々な要素がありますが、再任用の数から判定しているところもございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 だから再任用の数言ったでしょう、今。この数で間違いないのかどうか。事前に詳しく聞いたときに、この数で640人の募集人員。結果として662人が今年度から教職に就いてるわけでしょう。しかも、昨年度までは急な転入による学級増への対応は教員採用試験には組み込んでいなかったんですよね。これなぜ組み込んでなかったんですかね。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 募集者を決定する時期は採用予定年度の1年以上前であるため、急な転入による学級増については正確な数字を見込むのが困難です。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 正確な数字じゃなくて、過去、経年的に見ると、頂いた資料ですと、学級増というのは1月の初旬から5月1日までにどのぐらい増えたかというので出してるわけでしょう。それでいくと2021年、令和3年度の5月1日で21学級、翌年は85学級も増えてるんですよ。過去の経過を見れば、どの程度増えるのかというのは、これ推計出せるはずでしょう。それも見込んで募集人員をかけなければ、結局、定数上の欠員が生じるということになるというふうに思うんですよ。これをぜひ要素として組み込んでほしい。今年度からは、過去の推計を含めた学級増を募集人員の中に組み込むということでよろしいんですか。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 今年度の募集数には学級増による募集数を組み込んでございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 1つ確認です。じゃ、来年度始業式、5月1日、これは定数上の未配置はなくなりますね。いかがでしょう。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 未配置におきましては、採用数、また講師登録者数等により決定しているものですので、今の段階で未配置がなくなるということは、断言することはできません。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 何か寂しい話ですね。それで、1つ参考までに聞きたいんですけど、文科大臣が教員不足の調査をやった後、4つの提案って出してるんですよ。特別免許状の積極的活用だとか大学への情報提供だとか、その中で一番最後に教員採用試験の早期化。民間と比べてもちょっと遅いんじゃないのというあたりを出していて、複線化も出してるんですけど、これは現状を見たときに、県の教育委員会としてどのように受け止めてらっしゃいますか。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 検討する余地はあると考えております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 じゃ、急ぎますけども、次に、年度に入ってからの未配置も増えてきてるんです。昨年度の5月1日の時点で、産休、育休、療養休暇の未配置は、高校も特支も全部含めてですが、48人でした。今年の5月1日はもう79人になって、この半月あまりに急激に増えているんですよね。この要因は何だと分析してますかね。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) この産休、育休、療養休暇の増えている要因につきましては、産休、育休、療養休暇取得者が多いこと、また、講師登録者数が減少していることが挙げられます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 講師登録者の減少で矮小化しちゃえば、現場は大変な事態になるんです。参考までに言っておきますけども、昨年5月1日の時点で、産休、育休、療養休暇で未配置は48人でした。それが、3月1日、年度末の時点では244人まで拡大をしているんですよ。ということは、今年度もう既に79人の未配置が出てるということは、年度末どうなるのかというのが心配で、私は率直に伺いたいんですけども、この問題の解決は、途中で休暇を取った方々の対応は、これまでのやり方では到底もう対応できない、傷口が広がるというのが、ここ数年の現状だというふうに思うんですよ。根本的なやっぱり対策を取らなきゃいけない。その辺のところはどのように考えていらっしゃいますか。
    ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 県教育委員会では、志願者の確保のため、早い段階から教員を志してもらえるよう、高校生、大学生に教員の魅力を伝えるために出前講座を実施しております。さらに、今年度は大学の新入生を対象とした特別講座を新たに開始しました。そのようにして志願者の確保に努めているところです。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 ちょっとずれてるんですよ。それ志願者でしょう。私は年度途中、休暇に入った方々への対応なんですよ。講師不足で傷口がどんどん広がっていってる。これは根本対策が必要だという認識はないのかどうか伺ったんですが、いかがですか。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 年度途中に休暇に入る方に対してですが、やはりその代替となる講師がいないと未配置となるため、講師登録者、志願者の確保に努めてまいりたいと思います。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 じゃ、もうこれ以上は質問しません。私は県単定数、やっぱり年度当初からきちんと雇い入れて、それで対応に当たるというこの仕組みを県の教育委員会でつくらなければ、講師を探して大変な思いをしてる校長や教頭がいるわけですから、ぜひ検討していただきたいと。  この問題の最後に、1点だけ簡単に確認します。2月の県議会で決定された総合計画って、前森田知事のときには3回総合計画をつくりました。ちば元気プランというのを3回連続。今回は、今の知事の下で「新しい千葉の時代を切り開く」という、その中に示されている「教育現場の重視と教職員の質・教育力の向上」という項目を見たときに、4回の総合計画に共通して出されている施策は、信頼される質の高い教職員の確保、養成なんですよ。これ共通、4回とも出されてる。3回出されているのは、「熱意あふれる人間性豊かな教員の採用」、現場の問題ですから当然出てくると。それで、今回はなくなって、過去2回連続出されていたのが「教職員の負担軽減と学校問題解決のための支援」、これが今回なくなっているんです。教職員の負担軽減のための施策というのは、今期なぜ総合計画からこれは抜けてしまったのか、その辺のところをお示しください。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 新しい千葉県総合計画では、教職員の負担軽減のために、学校における働き方改革推進プランに基づき、より具体的に記載しています。内容としては、ICTの積極的な活用による校務の効率化、教職員の業務内容の見直しと意識改革、外部人材の積極的な活用となります。引き続き、教員の負担軽減に向けて学校を支援する体制の充実を図ってまいります。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今期の総合計画で負担軽減の代わりに入ったのは、負担を軽減して、こういうふうな取組をやろうって内容だと思うんですが、「子どもと向き合う時間を確保するための取組の推進」というのが今期初めて入ったんですよ。これは働き方改革を進める上での大きな目標の1つなんですね。しかし、子供と向き合う時間の確保というのは、2010年、森田知事の最初のときの総合計画にもこれはうたわれているんです、施策としては。どのようにこれに取り組んでいくのかというのは、働き方改革そのものを進めていかなくちゃいけないというふうに思うんですけども、改めて確認します。負担軽減はもう必要ないというんではなくて、その前文にある学校における働き方改革を進めるということによって負担軽減を図るというニュアンスで捉えてよろしいんですね。 ◯委員長(三沢 智君) 酒井教育振興部副参事。 ◯説明者(酒井教育振興部副参事) 働き方改革を進めることが教員の負担軽減につながるものと考えます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 続けていいですか、3つ目。 ◯委員長(三沢 智君) どうぞ。 ◯加藤英雄委員 いいですか。じゃ、3つ目行きます。県では生徒指導規程、校則ではなくて生徒指導規程って呼んでるようですけど、その指導の問題含めてなんですが、この間、資料を頂いています。昨年度の服装、頭髪への指導で、黒染め指導をした、あるいは黒染めスプレーによる指導をした、地毛証明を提出させた、再登校指導を行った、この学校と指導された人数は何人になるのかお示しください。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 児童生徒安全課長の荒金でございます。  令和3年度中に県立高校において頭髪指導における黒染め指導を行った学校は85校、当該の指導を受けた生徒は2,009名、頭髪用黒スプレーによる指導を行った学校は35校、指導を受けた生徒は179名、また、いわゆる地毛証明書の提出を求めた学校は55校、提出のあった生徒は2,756名、服装・頭髪指導における再登校指導を行った学校は24校、指導対象となった生徒は148名と報告を受けております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 この間3年間、この資料を頂いているんですけども、依然として有形力の行使とも言えるような指導が行われている。3年間の調査結果見ると、黒染めの指導というのは、3年前105校だったのが85校になってるんですよ。地毛証明の提出は94校だったのが55校に減っているんですよ。これは校則、生徒指導規程の見直しが行われた結果、学校では取りやめになったというふうに見てよろしいんですか。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 生徒指導に関しましては、事前の指導にかかわらず改善がなく、重要な行事等教育活動に出席させる目的のために本人の同意に基づいて実施しているものであります。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 これは指導を行う上での学校側の対応なんだよね。私聞いてるのは、県全体で黒染め、地毛証明をやった学校、そういうふうな指導をした学校が減ってきてるよと。これは、この間問題になっているような、校則とか生徒指導規程の見直しを学校で行って、この項目がなくなったのかどうかと、その辺をつかんでいらっしゃいますかということで聞いたんですが。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 県教育委員会としましては、児童生徒と話し合う機会を設けたり、保護者等にアンケートを行ったりするなど、児童生徒や保護者が何らかの形で参加するよう求めているところでございます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、実際に生徒指導規程の見直しが行われたのかどうなのかというのは、県の教育委員会では分からないと。それで、黒染め指導というのは、確かに減ってきてるんですけど、全日制で見ると7割近くの高校で行われているんですよ。黒染め指導は期間を決めて黒染めをさせて登校させる。一旦帰宅して、黒染めをして再登校させる。あるいは学校でスプレーを噴霧する。地毛証明書や再登校指導も含めて、伺いたいんですが、これらの指導は生徒と保護者の同意を得て行われているのかどうか。昨年度の指導の内容について、いかがですか。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) いずれの学校からも、生徒や保護者に事前に周知をし、指導を行う際には同意を得て実施していると報告を受けております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員にお伺いします。あと何問ぐらいありますか。 ◯加藤英雄委員 11問ぐらい。 ◯委員長(三沢 智君) それでは、暫時休憩したいと思うんですけど。 ◯加藤英雄委員 ちょっと待って、どこまでやったか忘れちゃう。 ◯委員長(三沢 智君) この部分だけ終わっちゃいますか。 ◯加藤英雄委員 いいですよ、時間ですから、皆さん休憩に入ってもらっても。 ◯委員長(三沢 智君) それでは、暫時休憩します。        午前11時58分休憩        ─────────────────────────────        午後0時59分再開 ◯委員長(三沢 智君) 休憩前に引き続き会議を再開します。  加藤委員。 ◯加藤英雄委員 午前中ありがとうございました。じゃ、続きに入っていきます。  午前中は生徒指導の問題で、昨年度の指導の現状などについてお伺いをしました。続いて、体罰の問題で、教職員の服務に関するガイドラインの項目に体罰の禁止というのがあります、もう御承知のように。振り返ると、2020年県弁護士会が、卒業式に女子生徒に黒染めスプレーを噴霧した指導について、体罰に準ずる有形力の行使ということで、警告書を教育長に出しています。県教委は、やっぱり先ほどの答弁と同じように、本人の同意を得ていたので警告書の指摘は当たらないという見解を発表してます。その後も、先ほど答弁いただいたように、全日制の高校の3割近くで黒染めスプレーによる指導が行われています。ガイドラインは、不祥事の防止を目的につくられて、当時の澤川教育長のコメントも掲載されているんですけど、その体罰の禁止の項目のところで確認をしたいんですが、体罰とは、直接的、間接的に肉体的苦痛を与える行為であり、軽微な有形力の行使は不適切な指導だ。恐怖感、侮辱感、人権侵害等の精神的苦痛や負担を与える言動は行わない。これらは禁止する。それで最後のところに、指導は言葉によるコミュニケーションを通じて行う。これが基本にしていく立場ということなのかどうか確認したいと思います。 ◯委員長(三沢 智君) 原教職員課長。 ◯説明者(原教職員課長) 教職員課長の原です。  このガイドラインについては、不祥事を防止するため、教職員が取るべき行動規範を示したものとなります。体罰や不適切な指導となるかについては、児童生徒の発達の状況や指導の過程、背景などを総合的に考え、個々の事案ごとに判断するものと考えております。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 先ほどとの流れで確認したいんですけど、軽微な有形力の行使なども、本人の同意があれば、ここに示してある体罰の禁止、不適切な指導には当たらないというふうな県教委の見解なんですか。いかがでしょう。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長
    ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 児童生徒安全課長の荒金でございます。  頭髪指導等生徒指導は、学校が定めた規程に基づき、必要かつ合理的な範囲内で行われているものと考えております。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今、ガイドラインの体罰の禁止に関してなんです。学校での指導の話は聞いてないんですよね。先ほど本人の同意を取ってあるという答弁がありましたので、ここの不祥事防止に関する体罰の禁止の項目の中でも書いてはありませんよ。しかし、流れとして軽微な有形力の行使、不適切な指導、こういうのも本人の同意があれば、ここに示してあるような禁止事項ではないというふうなのが県教委の判断なんですかね。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 生徒に黒スプレーをかける指導は、繰り返し指導を行ったにもかかわらず、なお改善が見られない生徒に対し、速やかに改善した上で重要行事等教育活動に出席させる必要があることから、生徒本人の同意に基づいた指導であり、当該ガイドラインの不適切な指導には当たらないと考えております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 私、黒スプレーをかける行為の問題をここで取り上げてるんじゃないんですよね。一般論として、先ほどの答弁の流れからすると、ここで体罰の禁止って書いてあるんだけど、それも同意があれば、その指摘は当たらない正当な行為というふうに判断をされているんですかって聞いてるんです。 ◯委員長(三沢 智君) 原教職員課長。 ◯説明者(原教職員課長) 教職員課長の原です。  一般的な話ですが、本人の同意があったとしても諸条件を客観的に判断し、不適切と判断することもあり得ます。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 その上に立って、文科省が3月の29日かな、生徒指導提要、これ平成22年ですよね、現行のものは。だから、12年ぶりぐらいに改訂されて、その内容についてちょっと伺いたいというふうに思います。昨年からこの生徒指導提要の改訂に関する協力者会議が開かれていて、今年の3月まで7回会議が行われています。生徒指導提要とは、もう御承知のように、文科省では、生徒指導に関する学校教職員の基本書だというふうに言っています。と同時に、時代の変化に即して網羅的にまとめたと。時代の変化に応じた指導の在り方が示されているというふうに理解できると思うんですが、今度の生徒指導提要の改訂について、関係者の間からは、子供の人権が明確に位置づけられた、生徒の校則等への決定に参加することも位置づけられている、校則の公開も明確にされたなどの意見が寄せられていますが、この生徒指導提要の改訂試案、県の教育委員会としてはどういうふうな受け止め、認識を持っていらっしゃいますか。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 県教育委員会では、各学校において、より充実した生徒指導が行われるよう、改訂される生徒指導提要の内容を踏まえ、対応してまいりたいと考えております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今後の対応じゃなくて、実際に教職員向けの基本書と言われてるわけですから、教育委員会として改訂された内容については、どういうふうな見解、認識があるのかということなんです。これから学校にこの提要の改訂版を指導に生かすというんではなくて、あなた方どう受け止められたんですかというのが私の質問なんです。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 改訂される生徒指導提要には、児童の権利の理解、校則の見直しの在り方、校則の公開の在り方等が新たに記載されたと捉えております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 どうもかみ合わないんで具体的に行きますね、じゃ。1つは、児童の権利の理解というのが今度新たに書き込まれています。現在の提要では、子供に関する福祉の項目に子供の権利に関する条約ってのが入っていたんですけど、改訂試案はこういうふうに言っています。「第一は、教職員の児童の権利に関する条約についての理解です」というふうに明確に述べてます。それで、子どもの権利条約の4つの原則がそこには明記されて、児童の権利に関する条約の理解は、教職員でしょ、児童生徒、保護者、地域にとって必須だというふうな規定もしてます。これらの留意点についてはどういうふうに受け止められてますか。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 生徒指導の取組上の留意点の1つとして、児童の権利の理解が述べられており、県教育委員会としても、そのことを大切に考えております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、この児童の権利に関する条約、教職員、児童生徒、保護者、地域、これどうやって広め、理解を深め、浸透させていこうとしてるんですか。今考えてることがあればお示しいただければと思います。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 県教育委員会としても、各学校に対し生徒指導規程の内容を、生徒の実情、保護者の考え方、地域の状況、社会の常識、時代の進展などを踏まえたものになっているか定期的に点検し、必要に応じて見直すことと指導してまいります。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員、この問題をずっとあれしても、なかなか平行線であれですけど、要約して、どこが前回と違って、こういうことを質問したい。今やってるところだと思うんですけど、論点を明確に…… ◯加藤英雄委員 今、変更点について…… ◯委員長(三沢 智君) そこやってるんですよね。 ◯加藤英雄委員 やってるんです。 ◯委員長(三沢 智君) そうですよね。 ◯加藤英雄委員 そうです。そうです。 ◯委員長(三沢 智君) 当局の答弁が、理解してますってことですよね。 ◯加藤英雄委員 じゃ、続けます。 ◯委員長(三沢 智君) はい。ずっとなっちゃってるんで…… ◯加藤英雄委員 今、課長が答弁されたのが一昨年の12月に児童生徒課長名で各学校に出された校則の見直しの通知の視点なんですよ。それは、今使われてる旧生徒指導提要なんですよ。今度新しくなった点について私聞いてるんですが、県教育委員会の中でも、子どもの権利条約について徹底する上で、これがありますよね、子どもの権利ノート。これ要約して4つの原則書かれているんですよね。これ中身を見るとかなりコンパクトにまとめられていて、4つの原則も分かりやすく書かれているんですよ。どういうふうにこれ活用されているんですか。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 権利ノートにつきましては、各学校に配信するとともに、研修会等で周知を図っているところでございます。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 研修会というのは、子供に対してはこの権利ノート、どういうふうに活用してるんですか。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 各学校において教師から生徒に対して指導を行っているところでございます。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今お話しあったんですが、子どもの権利ノート、この権利ノート以外に子どもの権利条約を明記して教育現場で活用しているってものがほかにありますか。分かればでいいんで、なければ後で教えてもらえればと思います。  続けますね。次に、指導提要の改訂試案では、「校則の運用・見直し」のところで、「意義・位置付け」に関しても大きく変えられています。今使ってる提要では、「校長は校則などにより児童生徒を規律する」「権能を持つ」ってなってるんですよ。今度はどういうふうに改められているかというと、校則は、教育目的の実現という観点から校長が定める、「教育目的の実現」というのが校則のところについています。さらに、7回の会議の中で加筆された部分は、「校則の制定にあたっては、少数派の意見も尊重しつつ」、「個人の能力や自主性を伸ばすものとなるよう配慮する」ってのも明記されてます。これは子どもの権利条約の第12条の意見表明権の確保、これを具体的に示したものだというふうに思うんですが、この改正された点、加筆された点についてはどういう認識を持たれてますか。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 生徒が何らかの形で関わり決定するよう工夫することとこれまで指導しておりますが、各学校が教育目標を実現していく過程において、児童生徒の発達段階や学校、地域の状況、時代の変化等を踏まえて決定していくものと考えております。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 次に、校則の運用に関してなんですが、現在の提要では、校則は入学時までにあらかじめ児童生徒、保護者に周知をしておくってなってるんですけど、今度の改訂試案では、ふだんから学校内外の者が参照できるように、ホームページ上で校則を公開する。その校則の決まり、やってはいけないことなど、この意義を理解するために、校則を制定した背景についても示しておくってなってるんですよね。県立高校で校則、生徒指導規程をホームページ上で公開してる、あるいはその制定した背景を示している高校というのはありますか。
    ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 県立学校においては、ホームページ上で公開している学校もありますが、県教育委員会では把握してないところであります。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、校則を制定した背景を示しておく。例えば、校則、生徒指導規程の中には、高校生らしい服装をだとか、ツーブロックの禁止だとかって明記してるのがありますよね。ツーブロックの禁止と明記した背景は何なのか、なぜそういうふうに明記したのかということまで示しておくということなので、この辺については、ぜひ徹底をしていただきたいなというふうに思います。  次に、校則の見直しに関してなんですけど、今使ってる提要では、絶えず積極的に見直す。先ほど課長から答弁がありました。アンケートの事例などが紹介されていますけども、今度の改訂試案はこういうふうに言ってますよ。校則の意義、内容を適切に説明できないようなものについては検証、見直しを行うべきだ。それから、見直しの場合、どうやったら見直せるのか、その手続の過程も示しておく必要がある。見直しには生徒の関与って項目が今度追加されているんですよね。この辺はどのように受け止められてますかね。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) まずは校則については、これまで定期的に点検し、必要に応じて見直すことと指導しておりますが、引き続き求めてまいります。また、生徒指導規程の見直しは、生徒の内省を促し主体的、自主的に行動できる資質を育成するなどの教育観点を踏まえ、学校評価アンケートを通じて生徒から意見を聞いたり、各学校の実態に応じ、生徒が話し合う機会を設けたりするなど、生徒は何らかの形で関わり決定する工夫をするよう指導してまいります。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 もう終わりにしますが、いいですか。最後に、伺いたいのは、時代の変化を網羅的にまとめたものが生徒指導提要だというふうに文科省はホームページ上できちんとこれを明確にしてるんですよ。時代の変化が児童の権利に関する条約を基本にして、その理解を広めていくというのを今求めているんだというふうに思うんですよね。ですから、これをどういうふうに教育委員会で広めていくのか。教職員の理解が必要だって第一に書かれている。これは校長の責任ではなくて、教職員の理解といった場合、県教育委員会の責任になりますよね。これを今後どのように徹底していくおつもりなのか。まだ正式に公開されてないんです。夏頃公開だから、その後、具体的になっていくと思うんですけど、どのように今受け止められているのか、お示しいただければと思いますが。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 校則については、各学校における校風や特色、生徒の事情、地域の状況、特色、さらには学校教育目標を踏まえ、最終的には校長が判断するものと考えておりますが、県教育委員会としては、校則等の内容や校則等に基づく指導に関し、必要かつ合理的な範囲内であるかということや、定期的に点検し、必要に応じて見直すことなどを指導してまいります。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 校則の見直しを聞いたんじゃなくて、児童の権利に関する条約を理解させなさいと、教職員にというふうに提要では言ってるわけですよ。それをどういうふうに進めるんですかというふうに伺ったんで、ぜひこれは課題として今後やってってほしいと思いますが、1つ確認をしたいのは、今年3月にテレビ報道されました。東京都が下着の色指定、髪を一律に黒く染める、ツーブロックの禁止、地毛証明書の提出など、新年度から6項目について撤廃をしたというのがテレビで大きく報道されました。この動きをつくったのは、昨年4月の都の教育委員会の教育指導課長の通知で、自己点検をしなさい、そして見直しなさいという指示なんですよね。ですから、私は改めて今度の指導提要に立ち返って、もう一度それを徹底をしていく必要があるなというふうに思うんですが、その辺のところはなさるおつもりがあるのかどうか、いかがでしょう。 ◯委員長(三沢 智君) 荒金児童生徒安全課長。 ◯説明者(荒金児童生徒安全課長) 県教育委員会では、今後とも定期的に点検し、必要に応じて見直すことなどを指導してまいります。 ◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 終わりますが、定期的に点検するというのは今までもやってるので、新しい生徒指導提要に沿った形でどう見直すのかというのを、教育委員会でも工夫をして、ぜひ徹底をしていっていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  終わります。 ◯委員長(三沢 智君) ほかに質問。  吉本委員。 ◯吉本 充委員 質問は1問、要望が1問、大きなものはこの2つであります。  最初に要望から。先ほど教育長の諸般の報告の中でありましたとおり、令和4年度の公立高等学校入学者選抜の報告がありました。全日制の課程で60校97学科、定時制の課程で16校16学科において入学許可候補者が募集定員を下回っているという報告がありました。児童生徒減っている。特に郡部等では、この今定例会でも質問で出ましたし、私も2月定例会で一般質問をさせていただきましたけれども、高校改編をやる中で、多様な学びの中で、これから千葉県の学校はどうあるべきかという話の中で、やはり先ほど全ての高校の魅力化と学びの改革、あるいは戦略的な広報というようなことでお話があったんですが、やっぱり一歩進めるためにも、ぜひ他県で取り入れている、いわゆる県外からの高校受験を目指す、千葉県でぜひ学んでみたいというような、そういった門を早く開くべきであると。各高校が特色のある課題を提示して受け入れられる。ネックになるのは、いわゆる寄宿舎を県でつくんなきゃいけないかみたいな話に、恐らくそこがネックになってくるんだろうとは思いますがね。私は逆に、地域にこういった形で学校の門を開くので、ぜひ下宿とか、そういった形で高校生の面倒を見てもらえないかというような話がもし事前に伝わっていけば、需要があれば必然でそういったものは生まれてくる。確かに幾つか課題はある。そこが適正かどうかというふうなこともあるかもしれないけども、少なくとも義務教育でなく、もう既にほかではやっていて、実際に県内にも、例えば文化活動であったり、スポーツ活動であったりということで、他県から住所を移して来ている子供もいるわけだから、そんなに私は心配をしなくてもいける。それこそ地域に、活性化に寄与する一助になるんだろうというふうに思っています。ですから、ぜひ門を開くというようなことを早めに検討していただきたい、これは要望です。よろしくお願いいたします。  質問のほうは、やっぱりこの定例会で取り上げられ、今話題になっておりますが、中学校運動部活動の地域移行に関するお話であります。実は過日、スポーツ庁地域スポーツ課長とこの話をする機会を私得ました。そして、スポーツ庁が取りまとめた、この6月に出たのかな。こういうようなものを、要約したものをもらってきたんですよ。この中にちょっと気になる記述があるんで、これについて県が情報をお持ちで、もう対応しているのかということをちょっとだけ確認させてください。  いわゆる、まず休日の部活動を地域に移行していきましょう。そして、それは令和5年度から令和7年度末を目途に全国的にしていきますよ、段階的にやっていきますよということですね。この定例会での一般質問の中でも、教育長が答弁されてましたが、例えば、現場の、今、中学校の部活動の指導している教員が希望すれば、例えば兼職、兼業の申請を出させて、そしてそれを早く認めて、そこにつけられるように、地域に活動は行ったとしても、地域の指導者として教員がやることはやぶさかでないというような御答弁があったと思うんですね。当然この移行についての中にもこれがうたわれています。ただ、問題になるのは、スムーズにそれが運用できるか。もう来年度からスタートしていくわけでありますけれども、そういったところのルールづくりは今できてますか。進捗状況が分かれば教えてください。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本保健体育課長。 ◯説明者(吉本保健体育課長) 現在、国のモデル事業で柏市等4市で実施しておりますが、その活動の中で兼職、兼業の許可を受けて地域指導者として指導しているという状況もあるということを聞いておりますので、その辺の情報について今後共有をして、全県のほうに広めていくというところを、集まった会議等で広めていくということが、これから必要だと思っております。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本委員。 ◯吉本 充委員 恐らく現場の課題はたくさんあるんだと思います。その中で、実際に指導者が確保できるかとか、そういった手当はどうするのかから始まって、まだまだ全然、地域によっては受皿になるところがたくさんある。例えばスポーツ協会、あるいはスポーツ推進委員、あるいはスポーツ少年団等々、あるいは総合型地域スポーツクラブも含めてですよね。そういう受皿のあるところでやる人を探すというのもあるし、とにかく教員の働き方改革の中でミスマッチで、先生方が忙しいだけでなく、いわゆる専門外の指導をするということに対しての様々な弊害があるというのも重々承知の上で、取りあえず改革をしましょうということはもう待ったなしですからね。  そうすると、幾つか心配するのは、小路議員が一般質問でも言ってたか。要は、先生方が今、先生になろうという希望を持っている学生たちが、やっぱり何を自分は教員になって目指していくかといえば、やっぱり自分たちがそういった生徒のときに先生の影響をたくさん受けて、部活動や何かを一生懸命頑張ったというものを、そういったものを子供たちに愛情と情熱を持って伝えていきたいんだという思いがあったときに、大事なところの、いわゆる課外活動である部活動は、これが主ではない。それは分かってますよ。でも、実際に人間を形成するには、教科だけでは、これ教育じゃない。先ほど加藤委員が校則の話を盛んにされてました。校則だけで子供は育ちませんよね。いろんな規範を、このときにルールとして学んでほしいというようなことが学校教育の目的の中にあって校則も存在してるんだと私は理解してますよ。それは幾つか直さなきゃいけない課題もある。でも、それは人間はやっぱり完全なものではないから、それをやはり若いときに様々な経験、体験を通じて勉強、部活動、様々な活動を通じて育てていくわけでしょう。だから指導があるわけだと私も理解してます。  そうすると、こういうような一文がちょっと載ってたんで確認なんですが、教師の採用で部活動指導等の能力等を過度に評価していれば見直すというのがちょっとあるんですよ。スポーツ庁で示された、いわゆる検討会議の提言の中にね。教員採用試験をやるときに、その学生が、自分はこういう活動してきましたという自分のアイデンティティーですよね。ここを当然アピールするわけですよ。だけども、このところで採用する側が過度の部活動のそういった指導能力というか、やってきたものだけを加点してはなりませんよというふうに読めるんですね。じゃ、一体何を判断してその優秀なやる気のある先生を採ろうというふうになるのか。だから、ここを、過度のというところの読み方だと思うんですよ。でも、やっていくと大体は右へ倣えになっちゃうんですよ。私は、千葉県は千葉県の、やはりしっかりとした教育理念の下に教員採用選考すべきだと思っていますから、この辺については今後検討していってもらわなきゃいけない話なんで、答弁求めませんが、ここは簡単に、はい、そうですかってわけには私はいかないと思っています。もし見解があればお聞かせいただき、なければ結構です。 ◯委員長(三沢 智君) 原教職員課長。 ◯説明者(原教職員課長) 教職員課長の原です。  教員採用選考においては、もちろん筆記試験、それから面接試験、総合的に判断しております。過度の部活動に関して評価をということですが、全体的なバランスを見て優秀な教員のほうを採用していこうというふうに考えております。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 吉本委員。 ◯吉本 充委員 ぜひ千葉県はしっかりとそこを見極めていっていただきたいと思います。  もう1つ、今は中学校の部活動をまず地域にという話になってます。ところが、やはり検討会議の提言の、これは備考、下のほうに書いてあるんですよ、高等学校についてはというのがね。当然でありますが、義務教育がこういう形になっていくと、次は高等学校の先生方の働き方はどうなんだみたいな話が同時になって出てくる可能性がありますね。ちょっとここは読みます。「公立及び国立の高等学校等については、義務教育を修了し進路選択した高校生等が自らの意思で選択している実態等があるが、各学校の実情に応じて改善に取り組むことが望ましい」。あくまでも、まだまだ高校はこういう形ではないんですが、この先には、やっぱり同じようなものが出てくる可能性が十分にあるというふうに私は理解してます。  ただ、ここでも言ってるように、義務教育とは違い、高等学校はまさに社会へ出るための直前の様々な規範であったり、体験を通じて、学習を通じて、部活動等を通じて人間関係を涵養したり様々なことを経験する。ましてや成長期の一番重要な時期で、成人年齢が18歳に引き下げられましたからね。高校出たら成人だということになるわけですよ、3年生で成人ですから。だからこそ、やっぱりしっかりと人間形成をするためには、高等教育の中で部活動の位置づけは、私はしっかり取っておくべきだというふうに思っています。ですから、単純に働き方改革だけの話じゃなくて、学校教育はそもそも子供たちのためにあるんだというところの原点から考えれば、部活動を私は学校教育から切り離すべきではないというのが、これは私の私見、考え方であります。これについては答弁は要りません。ぜひ、やっぱりその辺についてもしっかり検証しながら考えていってください。  私学はここに入ってきませんでしょう。この方法でいくと極端になってしまって、これは、私学は建学の精神に基づいて独自の教育活動ができますよね。公教育について、まさにそういった形のものができないよという縛りになっては本末転倒だというふうに思っております。  いろいろ申し上げましたが、時間のない中で、来年度からこれが始まっていくわけですから、ぜひ県教委としてはしっかりと検証しながら、モデル校の中での課題を洗い出していただいて、何が千葉県教育には必要かをしっかりと理解した上で制度を取り入れていってほしいと思います。要望です。  以上です。 ◯委員長(三沢 智君) 次に質問はございますか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(三沢 智君) 以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結します。        ─────────────────────────────        委員長報告 ◯委員長(三沢 智君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(三沢 智君) 特に御発言がないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任願います。        ─────────────────────────────        閉  会 ◯委員長(三沢 智君) 私も今議会において文教委員会委員長の席を辞することになりました。  教育は国の根幹をなすものと思っています。父母は大地であり、海原であり、そして教職者は月であり、太陽であり、子供たちを導く役があると私は思ってますので、これからも教育委員会の方によろしくお願いしまして、以上で文教常任委員会を閉会します。        午後1時34分閉会 Copyright (C) Chiba Prefecture Assembly Minutes, All rights reserved....